旧門司三井倶楽部

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旧門司三井倶楽部

きゅうもじみついくらぶ

  • 大正の港町が、こんなに洒落た洋館を建てた話

    ハーフティンバー様式のダークブラウンと漆喰の白壁、アールデコの幾何学模様にステンドグラス。1921年にこれをやってのけた門司港の文化センス、普通にすごくない?

  • 相対性理論の人が、5日間、ここに泊まってた

    1922年の冬、アインシュタイン博士がこの館を選んだ。しかも近所のクリスマス会で子どもたちのためにヴァイオリンを弾いたという逸話まで残ってる。ちょっとできすぎじゃない?

  • 150円で博士の寝室に上がれる、このコスパ

    1階は無料で見学でき、2階へは150円でアクセスできる。重要文化財に指定された洋館をこの値段で体験できるのは、正直ちょっと申し訳なくなるレベルだ。

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📝 知っておきたい基本のキ

住所
日本 | Japan 〒801-0852 福岡県北九州市門司区港町7−1 旧 門司三井倶楽部 Map ↗
HP
https://mojiko-retoro9.jp/spot/former_moji_mitsui_club/
定休日
無休(レストランは不定休)
営業/開催時間
9:00~17:00
入場料
2階(アインシュタインメモリアルルーム 及び 林芙美子記念室)のみ有料
大人:150円
小中学生:70円(※30人以上は団体料金20%引)

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  • 常設展示
  • レストラン

🔍 ひとこと解説

門司港に来たら、まずここへ。JR門司港駅を出た瞬間、目に飛び込んでくる洋館がある。ダークブラウンの木骨と漆喰の白壁が織りなすハーフティンバー様式のファサードは、まるでウェス・アンダーソンの映画セットのような端正さ。大正10年(1921年)に三井物産の社交倶楽部として建てられたこの建物、いわば当時の「最高のおもてなしをする場所」だ。世界中からやってくるVIPを迎えるために、当時の最先端をすべて詰め込んでいる。その文化センス、100年経っても全然ダサくない。館内に入ると、アールデコの幾何学模様が施されたドア枠や窓枠、繊細なモザイク装飾が迎えてくれる。職人仕事の細部に気づくたびに、100年以上前の「すごいもの作ってやろう」という意志を感じる。ステンドグラスが落とす光の色は、時間帯によって少しずつ変わる。こういう細部に夢中になっていると、気づけば1時間経っていたりする。
最大のハイライトは、2階のアインシュタインメモリアルルームだ。1922年の冬、相対性理論で世界を変えたアルバート・アインシュタイン博士夫妻が、5日間この館に滞在した。滞在中には近隣のクリスマス会を訪れ、子どもたちのためにヴァイオリンで「アヴェ・マリア」を演奏したという逸話まで残っている。博士が実際に眠り、窓の外を眺め、湯船につかった部屋が、ほぼそのままの状態で保存されている。150円でその空間に立てるという事実は、もう少し声を大にして語られるべきだと思う。
同じ2階には、門司出身の作家・林芙美子の記念室もある。『放浪記』で知られる彼女と、世界的物理学者が同じ屋根の下に展示されているこの構図、なんかすごく文学的じゃない?1階はレストランとして営業しており、名物の門司港焼きカレーを味わえる。大正の迎賓館という特別な空間でいただくカレーは、正直ちょっと反則だ。テーブルについた瞬間から、なんとなく姿勢がよくなる気がする。夜になると、建物全体がライトアップされる。ハーフティンバーの木骨が闇に浮かび上がる様は、昼とはまったく異なる顔だ。門司港を散策するなら、夕暮れ以降のルートにも必ず組み込んでほしい。入場は1階無料、2階は大人150円。JR門司港駅を出て徒歩1分。訪れない理由が、見つからない。

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