起雲閣

🔖:スポット

起雲閣

きうんかく

  • 大正ガラスの向こうに、時間が溶ける

    職人が一枚ずつ流し込んだ大正ガラス越しに差し込む光は、ちょっと揺れて、ちょっと滲む。完璧じゃないからこそ美しい——そういうことを、この廊下は静かに教えてくれる。

  • 太宰も谷崎も、ここで原稿と格闘してた

    「麒麟」「玉姫」「金剛」。名前を聞くだけで只者じゃないとわかる客室に、あの文豪たちが実際に泊まっていた。直筆資料まで間近に見られるなんて、ちょっとしたタイムスリップじゃないか。

  • 和館・洋館・中国の趣が全部ある、という贅沢

    畳の和館の隣に、ステンドグラスと暖炉の洋館。さらにローマ風浴室まで。大正の実業家、やることが振り切れてる。でもその「やりすぎ感」が今見ると、なぜか完璧にかっこいい。

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📝 知っておきたい基本のキ

住所
日本 | Japan 〒413-0022 静岡県熱海市昭和町4−2  起雲閣 Map ↗
HP
https://kiunkaku.jp/
定休日
毎週水曜日・12月26日~30日
※水曜日が祝祭日の場合は開館
営業/開催時間
9:00~17:00
(入館は16:30まで)
入場料
一般:大人610円/中・高校生360円/小学生以下無料
市民・団体・障害者:大人 460円/高・中学生240円/小学生以下無料
支払方法
現金
SNS
https://www.instagram.com/kiunkaku_atami/
備考
駐車場:無料駐車場有り(普通乗用車37台)
※満車の場合は近隣の市営駐車場をご利用ください。
※9メートル以下の中型バスもご利用いただけます(要事前予約)。
※大型バスは、サンビーチ・お宮の松方面「熱海市営東駐車場」をご利用ください。

入館割引:下記の方は入館料の割引が適用
・20名様以上の団体
※割引料金:大人610円 → 460円/中高生360円 → 240円

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🔍 ひとこと解説

熱海というと、バブルと温泉と花火——そんなイメージでずっと語られてきた街だけど、起雲閣はちょっと違う顔を持っている。1919年、実業家・内田信也が別邸として建てたのが始まりで、その後は根津嘉一郎の手でさらに洋館が加わり、戦後には旅館として太宰治、谷崎潤一郎、山本有三といった錚々たる文豪たちが逗留した。つまりここは、大正・昭和の「センスある人たち」がこぞって選んだ場所なわけだ。
約3,000坪の庭園に和館・洋館が点在するこの敷地を歩くと、不思議な時間感覚に陥る。畳廊下を抜けたら突然ステンドグラスが現れ、池を眺めていたら背後にローマ風浴室がある。建築史のごった煮、と言えば聞こえが悪いけど、これはごった煮じゃなくて「融合」だ。それぞれの様式がぶつかり合わず、庭を介してするりと繋がっている。設計した人間のセンス、あるいは時代そのもののおおらかさのせいか。
大正ガラスの廊下には、ぜひ午前中に来てほしい。斜めに差し込む光が、わずかに揺らいだガラス越しに庭へ抜けていく瞬間——あれはスマホのカメラじゃ半分も伝わらない。フィルム写真で撮りたくなる質感、とでも言えばわかる人にはわかるはず。喫茶「やすらぎ」でひと休みしながら、太宰が同じ縁側から何を見ていたか想像してみるのも悪くない。入館料610円で、それだけの時間旅行ができるなら——正直、コスパという言葉が似合わないくらい、静かに豊かな体験だと思う。

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