旧五十九銀行本店本館

🔖:スポット

旧五十九銀行本店本館

きゅうごじゅうくぎんこうほんてんほんかん

  • 棟梁・堀江佐吉、59歳の集大成

    晩年に全技術を注いだ和洋折衷の傑作。格天井に金唐革紙、柱なしの広大な会議室——「これ、どうやって建てたの?」が止まらない。

  • 白とミントグリーン、この配色センスは反則

    ルネサンス様式なのに、どこかポップで親しみやすい外観。頂上のインド寺院風・相輪まで乗っかって、もはやジャンルレスな美しさ。

  • 取り壊し寸前、市民が「待った」をかけた建物

    昭和40年に一度は消えかけた。でも地元の声が歴史を守った。そういう背景を知ると、この建物がもっと愛おしくなる。

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📝 知っておきたい基本のキ

住所
日本 | Japan 〒036-8198 青森県弘前市元長町26 旧第五十九銀行本店本館 Map ↗
HP
https://www.city.hirosaki.aomori.jp/gaiyou/shisetsu/formerthe59thbank_mainoffice_mainbuilding.html
定休日
毎週火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
営業/開催時間
9:30~16:30
ただし、下記の期間は午後6時まで延長します。
■弘前さくらまつり (4月下旬~5月上旬)
■弘前ねぷたまつり (8月1日~7日)
■弘前城雪燈篭まつり(2月上旬)
入場料
高校生以上¥200、小・中学生¥100
※以下の方は入館無料
・65才以上の弘前市民
・弘前市内の小中学生、留学生
・障がいのある方(付添人を含む)
・ひろさき多子家族応援パスポートを持参の方

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  • 常設展示

🔍 ひとこと解説

明治37年竣工、弘前市の片隅にひっそりと立つ白とミントグリーンの洋館。「旧五十九銀行本店本館」——名前からして只者じゃない気配が漂ってくる。設計・施工を手がけたのは、弘前が誇る名棟梁・堀江佐吉。独学で和洋の建築技術を習得した彼が、59歳という晩年にすべての技術を注いで完成させた、まさに集大成の一棟だ。青森県産のケヤキやヒバをふんだんに使い、ルネサンス様式の外観と和の意匠を見事に融合させた内部空間は、「これ、本当に明治時代に作ったの?」と思わず二度見してしまうレベルの完成度。
外観は左右対称の端正なシルエット。白い壁とミントグリーンのアクセントが絶妙なバランスで、まるでウェス・アンダーソンの映画に出てきそうな、計算し尽くされたカラーパレット。そして屋上に突き出た装飾塔の先端には、なぜかインド寺院風の相輪が乗っている。ルネサンス×和×インド、このトリプルミックスを堂々とやり遂げるセンス、120年前の棟梁、恐るべし。内部に入れば、格天井に貼られた金唐革紙がまず目を引く。ケヤキ材の重厚なカウンターが現役然として並び、当時の銀行員たちの緊張感が伝わってくるようだ。そして驚くのが、柱が一本もない広大な会議室。明治時代の木造建築でこれを実現した技術力は、いまだ語り草になっている。
昭和40年、一度は取り壊しの話が持ち上がった。でも地元市民が「それだけはダメだ」と声を上げ、建物ごと曳家して現在地に移動。その7年後、昭和47年に国の重要文化財に指定された。建物が守られた背景には、この街の人々の誇りと愛着がある。そういうストーリーを知ってから訪れると、白い外壁の見え方がちょっと変わってくる。令和3年にリニューアルオープンし、展示内容も充実。昔の紙幣や貨幣を眺めながら、明治・大正・昭和をひとまたぎできる体験は、弘前観光のなかでも間違いなく外せない一コマだ。入館料200円——これは安い。というか、正直タダでもいいくらいのボリュームだと思う。

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