この春、広島・尾道の駅前芝生広場に現れる小さな異空間。「尾道蚤の市」って、なんだかロマンチックな響きじゃない？4月12日と13日の二日間限定、アンティークとヴィンテージの祭典がここに集結する。入場料タダってのがまず良心的。財布の中身、全部掘り出し物に使えちゃう。この蚤の市がやばいのは、ただ古いものを売ってるだけじゃないところ。「古き良きもの面白いもの」をコンセプトに、まるで昭和のタイムカプセルを開けたような品々がずらり。懐かしのおもちゃや文房具を見つけた瞬間、大人たちの目がキラキラしちゃうんです。
地元アーティストの手作り品もあって、古いものと新しいものが不思議と調和してる。まるでストレンジャー・シングスのように、過去と現在が交差する空間。そこに尾道の海風が吹き抜けて、なんとも言えない心地よさ。出店者との会話も蚤の市の醍醐味。「これ、どこで見つけたんですか？」なんて話から始まって、気づけば古道具にまつわる物語に引き込まれてる自分がいたり。買い物の向こう側にある、人との出会いが温かい。尾道ってところがまた良いんだよね。坂の街として知られるレトロな雰囲気と、海辺の開放感が絶妙に混ざり合う場所。蚤の市の後は、ついでに商店街や坂道散策、ラーメンやお好み焼きなんかを味わうのもアリ。一日中楽しめちゃうんだ。
早めに行くのがコツ。10時オープンと同時に行けば、まだ人も少なくて、じっくり品物を見られるし、掘り出し物にも巡り会える確率アップ！でも、雨でも決行するから天気予報とにらめっこしながら、念のため折りたたみ傘は持っておくといいかも。古き良きものに囲まれると、なぜか心が落ち着く。それは懐かしさなのか、それともモノに宿る物語への共感なのか。ともかく、尾道蚤の市は「モノ」を通して「時間」と「思い出」を買える、ちょっと特別な場所なんだ。